放課後等デイサービスに関わる資格者と理想の人員配置とは?


「この人員体制で大丈夫だろうか…」「必要な資格者の数がよく分からない」
放課後等デイサービス(以下、放デイ)の運営に携わる方なら、一度はこんな不安を抱いたことがあるのではないでしょうか。
実際、放デイは人の手が欠かせないサービス。人員配置が不十分だと、サービスの質が落ちたり、一部の職員に負担が集中して退職につながったりするリスクがあります。そこで今回は、放デイ運営に必要な資格者と、その役割、さらに理想的な人員配置について解説します。

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必要な資格と役割

放デイで求められる資格者には、以下のような専門職があります。

児童発達支援管理責任者(児発管)
個別支援計画の作成や保護者との面談、スタッフ研修などを担う“司令塔”。取得には長い実務経験や研修が必要で、簡単にはなれない重要な役割です。

保育士/児童指導員
子どもの生活や遊び、学習を支える存在。子どもと最も長い時間を共にし、発達の基盤を育てる役割を果たします。

理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)・公認心理師など
専門的な知識を活かし、機能訓練や小集団での発達支援を行います。子どもの困りごとに合わせた専門的なサポートが期待されます。

最低限の配置と理想の配置

法律上、放デイを運営するには管理者1名、児発管1名以上、児童指導員や保育士2名以上が必要です。定員10名以下なら、実際には「最低3名体制」でも運営は可能です。
しかし、この人数では加算(児童指導員加配加算・専門的支援体制加算など)が取得できず、経営的にも安定しにくいのが現実です。
そこで理想的とされるのが、7名体制です。

・管理者兼児発管:1名
・保育士/児童指導員:4名
・機能訓練担当員:2名(セラピスト資格者が望ましい)

理想配置のメリットとデメリット

メリット
質の高いサービス提供
 専門職が加わることで、子どもに合った支援がしやすくなる。
多様な専門性の確保
 さまざまな視点から子どもを理解できる。
チームアプローチの強化
 役割分担が明確になり、スタッフ同士の連携がスムーズ。

デメリット
人件費の負担
 専門職を多く配置するほどコストがかかる。
資格者の確保が難しい
 経験豊富な人材が少なく、採用・育成にも時間が必要。

まとめ

放デイ運営で最も大切なのは、子どもの成長を支えるために「誰を」「どのように」配置するかという視点です。最低限の配置で回すこともできますが、専門性を持った人材が揃うことで、子どもの発達支援はぐっと質の高いものになります。
利益優先ではなく、子どもと家庭に安心を届けるための人員体制を意識することが、結果として安定した運営につながるのです。

出典:
【放デイ運営】放デイに関わる資格者と役割を徹底解説【理想の人数&配置メリット】
https://www.youtube.com/watch?v=qW7XLZiHoro

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