NEW

療育

【発達障害とは?】種類・特徴と放課後等デイサービスの役割を徹底解説【ASD】【ADHD】【LD】


【Youtube動画はこちら】

発達障害は、子どもが生まれながらに持つ脳の特性から、日常生活や学習で少し工夫が必要になる状態を指します。「できない」のではなく、その子なりの感じ方や考え方があるということです。環境を整えたり、周りがちょっと手を差し伸べたりすることで、子どもたちは安心し、自分らしい力を伸ばしていけます。本記事では、発達障害の基本的な理解と、子どもを支えるための大切な視点についてお伝えします。

発達障害とは何か

発達障害とは、生まれつきの脳機能の特性によって、日常生活や学習、社会生活において困難が生じる状態を指します。医学的には「神経発達症群」として位置づけられており、特性は一人ひとり異なります。

「障害」という言葉が使われていますが、それは“本人の努力不足”を意味するものではなく、脳の働き方の違いから生じる特性を示す言葉です。そのため、環境を整えたり、支援の工夫を行ったりすることで、子どもたちは持っている力を発揮しやすくなります。

代表的な発達障害の種類と特徴

発達障害にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴があります。ただし、症状ははっきり分かれるものではなく、重なり合って現れることもあります。

自閉症スペクトラム症(ASD)の特徴と行動の意味

ASDの子どもは、対人関係やコミュニケーションのやり取りが苦手であったり、興味や行動が限られていたりする特徴があります。

・会話のキャッチボールが続きにくい
・特定のものに強いこだわりを示す
・予定の変更に強い不安を感じる

といった姿が見られます。これらの行動は“わがまま”ではなく、脳の特性によって安心を得ようとしている表れでもあります。

注意欠如・多動症(ADHD)の3つのタイプ

ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴を中心に現れます。

・忘れ物やミスが多い(不注意)
・落ち着いて座っていられない(多動性)
・順番を待てない、思ったことをすぐ口にする(衝動性)

タイプは人によって異なり、「不注意が中心」「多動・衝動が中心」「混合型」と分けられます。環境によって困りごとが強く出たり、逆に力を発揮できたりします。

学習障害(LD)のタイプと困難さ

LDは、知的発達に遅れはないものの、「読む」「書く」「計算する」といった学習の一部に著しい困難が見られる状態です。

・文字を読むのに時間がかかる
・音読でよくつまずく
・計算の手順を理解しにくい

などが挙げられます。適切な支援があれば、苦手を補いながら得意分野を伸ばしていくことができます。

発達障害の理解に必要な視点

スペクトラム(連続体)として捉える重要性

発達障害は「ある/ない」で線を引けるものではなく、グラデーションのように特性がつながっています。ASDの傾向が強い人もいれば、ごく軽度に現れて生活に少しだけ影響する人もいます。そのため、支援では「診断名」だけで判断せず、目の前の子どもの特性や困りごとに応じて対応することが大切です。

特性に応じた個別の支援と環境調整

同じ診断名でも、子どもによって得意・不得意は大きく異なります。支援者は「何が苦手か」だけではなく、「どんな環境なら力を発揮できるか」を見極める必要があります。環境を整えることで、子どもたちは自分らしく成長していけます。

放課後等デイサービス(放デイ)ができること

放課後等デイサービスは、発達に特性のある子どもたちが放課後や休日に安心して過ごせる居場所です。同時に、家庭や学校だけでは補いきれない学びや体験を得られる場でもあります。

子どもの安心感を支える環境づくり

放デイでは、少人数の落ち着いた環境や視覚的なスケジュールの提示などを工夫し、子どもが「安心して過ごせる」時間をつくります。安心感があることで、子どもは挑戦や学びに向かいやすくなります。

保護者や地域との連携による包括的支援

子どもの成長は、家庭・学校・地域が連携してこそスムーズに進みます。放デイは保護者と日々の様子を共有し、学校と連携することで、子どもが一貫したサポートを受けられるようにします。

特性を強みとして伸ばすための支援

発達障害の子どもは「苦手」が目立ちやすい一方で、ユニークな発想力や記憶力など、すぐれた特性を持つことも少なくありません。放デイでは、そうした強みを生かせる活動や体験を用意し、自己肯定感を育てる支援を行います。

まとめ:本質の理解が支援の第一歩

発達障害は「特性のちがい」であり、適切な環境や支援があれば子どもたちはその子らしい成長を遂げていきます。放課後等デイサービスは、その成長を支える大切な役割を担っています。

発達障害を理解し、子どもたちの特性を認めながら支援することが、子ども自身の生きやすさにつながる第一歩です。

出典:
【業界歴10年以上】発達障害とは何なのか?放デイができること
https://www.youtube.com/watch?v=hJT4CBZskRc

コラム一覧へ戻る