コラム
2025.07.31
放デイの運営コストがかさむ理由とは?抑えるための5つの対策
【Youtube動画はこちら】
放課後等デイサービスを運営していると、いつの間にか膨らんでいるのが「コスト」です。
人件費、設備費、教材費……気づけば売上のほとんどが出ていってしまうという声も、現場では少なくありません。
この記事では、実際の現場で効果があった「放デイの運営コストを抑えるための具体策」を5つ紹介します。
節約といっても、我慢や質の低下ではなく、無駄を省きながら療育の質を守る工夫をお伝えします。
目次
放デイの主な支出項目を整理してみよう
まずは、放課後等デイサービスで実際に発生している支出項目を整理しておきましょう。
多くの事業所では、以下のような費用がかかっています。
- 人件費(児発管・指導員・送迎スタッフなど):売上の7割近くに達することも
- 施設維持費(家賃・光熱費・保険など):地域によって大きく変動
- 送迎関連費(ガソリン・保険・車両整備など)
- 教材費・活動費(製作物や備品など):工夫次第で調整しやすい項目
- 事務・システム費(ICTツール、印刷費、備品など)
中でも人件費は最も大きなコストで、仮に月の売上が250〜300万円の規模であれば、その7割近くが人件費に消えてしまうケースもあります。
そのため、人材の定着や業務の効率化がコスト抑制の鍵になります。
放デイの運営コストを抑えるための5つの工夫
1. 職員が相談しやすい環境をつくる
職員が定着しないと、採用広告や研修コストが繰り返し発生します。
ある事業所では、定期的な1on1ミーティングや、日々のちょっとした声かけを通じて、職員の不安や困りごとを拾う取り組みを続けた結果、年間100万円以上のコスト削減につながりました。
大切なのは、「ちゃんと見てもらえている」と職員が感じられる関係性です。人がやめない環境を整えることは、何よりも大切です。
2. 研修の仕組みを整える
「研修にお金をかける余裕はない」という声もありますが、研修はコストではなく投資です。
毎月1回の短時間の勉強会や、支援のロールプレイを取り入れた研修を行うことで、新人が早く現場に慣れ、「○○さんじゃないと回らない」という属人化も防ぐことができます。
長い目で見れば、現場全体の効率が高まり、余分なやり直しやミスも減らせるようになります。
3. SNSを採用活動に活用する
毎月のように求人広告を出していませんか?実は、InstagramやTikTokなどのSNSを活用することで、広告費ゼロで応募が増えたという事例も出てきています。
普段の活動の様子や、職員の表情が伝わる投稿を続けていくと、「この雰囲気が好き」「ここで働きたい」と感じた人から自然に応募が来るようになります。
SNSは採用だけでなく、保護者や関係機関との信頼づくりにも効果的です。
4. 職員による「ちょっとしたブログ」
文章を書くのが苦手な職員でも、月1回、100〜300文字程度でOKのブログを続けることで、支援への気づきが言語化され、チーム内の共有や一体感が深まります。
保護者や見学者からも「この先生、信頼できそう」と感じてもらいやすくなり、結果として支援への理解が得られやすくなります。
最初は「今日の気づき」や「子どもの素敵な一言」など、小さな出来事から共有していきましょう。
5. ICTツール「co-mii」で業務の見える化を
業務の中でも時間がかかるのが、アセスメントや個別支援計画の作成です。
これを効率化してくれるのが、放デイ向けのICTツール「AIセラピスト co-mii」。
アセスメントから診断、教材提案、支援計画の自動立案までをサポートしてくれます。
実際に導入した事業所では、月10時間以上の事務作業が削減され、支援に集中できるようになったところもあります。
書類作成に追われるストレスも減り、職員の満足度向上にもつながっています。
「支援の質はそのまま」に、無駄なコストだけを減らす
コスト削減というと「節約=がまん」と思われがちですが、大切なのは必要な部分にはしっかり投資し、負担を賢く減らすことです。
- やめない職場づくり
- 学びが続く環境
- 採用と信頼の発信
- 共有文化の醸成
- 書類業務の効率化
こうした取り組みは、すべてが子どもたちの安心と笑顔を守ることにつながります。
できることから少しずつ、コストの見直しをはじめてみませんか?
出典:
【実例あり】放デイの運営コストを抑えるための5つの具体策
https://www.youtube.com/watch?v=GDSiE49eJLA