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【児童発達支援・放デイで働くセラピストへ】本当にこのままで大丈夫?変化の波に取り残されないために


児童発達支援や放課後等デイサービス(放デイ)で働くセラピストにとって、今は大きな転換期です。
制度の見直しが続く中、これまで通りの役割や働き方を続けていると、気が付いたときには「自分の強みが活かしにくくなっていた」という状況にもなりかねません。
本記事では、現場経験10年以上の筆者が、なぜセラピストが今「危機感」を持つべきなのか、そしてこれからどのように動くべきかを分かりやすくお伝えします。

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セラピストが今、危機感を持つべき理由

近年、児童発達支援や放デイの制度は大きく変わりつつあります。国が求める支援の方向性も、従来のように職種ごとの専門性だけで完結するのではなく、子どもを多面的にとらえ、発達の領域ごとに根拠を持って支援を組み立てることが中心になっています。

こうした変化の中で最も問題なのは、「自分は今まで通りで大丈夫」と感じてしまうことです。制度が変われば、事業所に求められる役割も変わります。これまでの経験だけに頼ったままでいると、気付いたときには立ち位置が弱くなっていることもあり得ます。

求人が増えていても、安心とは限らない

ここ数年、児童発達支援や放デイではセラピストの求人が一気に増えました。かつては障害児分野の求人がほとんどなく、希望しても就職が難しい時代もありました。それが現在では、どの地域でもセラピストを積極的に採用する事業所が増え、働き口に困らない状況になっています。

しかし、求人が増えていることは「ずっと必要とされる」という意味ではありません。国のルールが変われば、事業所が必要とする人材像も変わります。例えば、ただ「PT・OT・STだから」という理由だけで採用される時代は終わりつつあり、今後は事業所の方針や支援内容に応じて、より明確な役割が求められます。

本当に求められるセラピストとは?

これからの児童発達支援・放デイで求められるのは、資格そのものより「子どもの発達を多面的にとらえ、チームで支援を組み立てられる人」です。発達の5領域に基づいた視点を持ち、その子に必要な支援を言語化できること。保育士や児童指導員と連携しながら、生活や遊びの中に専門性を落とし込めること。こうした姿勢が、これまで以上に重要になります。

経営者にも知っておいてほしいこと

この変化は、セラピスト本人だけでなく、採用や配置を行う経営者にとっても大きな意味を持ちます。資格がある人を配置すればよかった時代は終わり、今後は「どの子どもに、どの専門性を、どのように活かすのか」を計画の中で明確にする必要があります。セラピストの活かし方が曖昧なままでは、役割が活かされず、事業所の強みも出しにくくなります。

まとめ

児童発達支援・放デイは、大きな変化の中にあります。こうした時期に必要なのは、経験や資格だけに頼らず、自分の専門性をどのように活かすかを考え続ける姿勢です。
「気付いたら役割が薄くなっていた」という未来にならないためにも、今このタイミングで自分の働き方を見直すことが、とても大切です。

出典:
【緊急】児発・放デイで働くセラピストは危機感を持つべきです
https://www.youtube.com/watch?v=qW7XLZiHoro

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