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子ども家庭庁の新しい個別支援計画書


放デイに求められる“本来の支援”とは?
近年、子ども家庭庁による制度改定により、放課後等デイサービスの「個別支援計画書」は大きく変わりました。
これまで以上に、子どもの成長を総合的に見つめる姿勢が求められています。

「以前の書き方では通用しなくなってきた…」「領域の視点で書くのが難しい」
現場でも、このような声が増えています。

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変化の背景

ここ数年、放デイにおける給付費の不正受給や虚偽申請が全国的に問題視されてきました。
こうした状況を踏まえ、令和6年度の報酬改定では、次の点が求められるようになりました。
・支援の透明性
・支援の質の向上
・子ども中心の支援
制度改定には、「より適切な形で支援が届けられる環境を整える」という意図があります。

以前との違い

A4一枚だった個別支援計画書は、今回の改定によりA4二枚の様式へと変更されました。
記入項目が増えたことで、以前よりも具体的な記載が必要になっています。
特に大きく変わった点は次の3つです。

1.5領域に基づいたアセスメントが必須
2.各支援がどの領域に関連するのかを明記
3.本人支援・家族支援・移行支援を必ず記載

これらの変更により、計画書には「何を根拠に、その支援を選んだのか」を示すことが必要になりました。

なぜ領域視点が必要なのか【放デイで起きていた偏りの支援】

近年、運動特化や学習特化など、特定の活動を中心とする放デイが増えてきました。
専門的な支援が受けられるというメリットはありますが、内容が偏りすぎると、次のような課題が生じることがあります。

・運動に重きを置きすぎると、自己肯定感や集団での関わりへの配慮が弱くなる
・学習に特化すると、放課後の自由な時間が減り、負担につながることがある

放デイは塾でも習い事でもありません。「今、その子に必要な支援は何か」を見つめ直すことが大切です。

発達の5領域

発達は、次の5つの領域が重なり合いながら進んでいきます。

①健康・生活
②感覚・運動
③言語・コミュニケーション
④認知・行動
⑤人間関係・社会性

これは、あなたが共有してくださった「フラット療育」の考え方にも通じる視点です。

具体例

たとえば「運動が苦手」という一つの課題でも、背景にはさまざまな要素が影響しています。

・触覚過敏があり、砂や草を避けてしまう
・言語の指示が理解しにくい
・集団場面に不安がある
・体幹が弱く姿勢が崩れやすい

フラット療育では、こうした複数の視点を合わせて支援を考えていきます。

個別支援計画書に求められること

新しい計画書では、次のポイントが特に重要です。

領域ごとのアセスメント
 観察した姿を具体的にまとめることが必要です。

支援と領域の関係性を明確に示すこと
 「どの行動がどの領域に関係するのか」をセットで記載します。

本人・家族・移行の3つの視点を含めること
 家庭や学校での様子も踏まえ、総合的に支援方針をまとめます。

まとめ

今回の改定は、単なる書類変更ではなく、支援の質を高めるための大切なステップです。
特定の活動だけに子どもを当てはめるのではなく、5つの領域を踏まえながら、その子らしさを大切にする支援が求められています。

子ども一人ひとりの成長を見つめるための計画書として、新しい様式をうまく活用していけると良いのではないでしょうか。

この3つを意識することで、子どもたちは自分の力を信じ、自信を持って成長していける環境が整っていきます。

出典:
【放デイ】こども家庭庁の形式に則った個別支援計画書の作り方徹底解説
https://www.youtube.com/watch?v=qW7XLZiHoro

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